地方版クールジャパン 山口大臣が工房視察

クールジャパン 山口大臣 玉虫塗
ジョジョの奇妙な冒険は全巻を愛読、戦国バサラも見ているという山口大臣。両者とコラボレーションした玉虫塗のポストカードに驚かれたご様子。

10月25日(土)、地域に眠る資源を掘り起し、連携を加速するための「地方版クールジャパン推進会議」が仙台市の仙台国際センターで開かれました。会議には、宮城県内の食品、工芸/プロダクト、マンガなど、各界で活躍するメンバーが11人が招集され、東北工芸製作所の代表取締役 佐浦康洋もお招き頂きました。

また、会議に先立ち、山口俊一クールジャパン戦略担当大臣は仙台市愛子にある私たちの工房を見学されました。分刻みのスケジュールに加え、SPに囲まれながらも、和やかに気さくに接してくださいました。

私たちからは、下記の歴史と取り組みをお話ししました。

・経済産業省の前身、商工省が設立した国立工芸指導所により1932年に開発された特許技術「玉虫塗」。漆器の可能性を広げ、海外向けの工芸品の生産に応用するための国策でした。

・1933年に創業した東北工芸製作所は、西洋風の生活にあうモダンなデザインの漆器を 製作していたことから、仙台に駐在していたGHQとその家族がこぞって買い求めたことが現在の商売の礎となりました。当時の金庫はドル紙幣で溢れかえったという逸話が残っています。

・その後、地元仙台で愛用を頂き、1985年には宮城県指定伝統的工芸品となり、献上品から日常品まで手がけています。工芸技法でありながら、工業製品とのコラボレーションにより多くの方に手頃な価格でお買い求め頂けることも特徴です。

・震災後の2012年からは、「見る工芸から使う工芸」という工芸指導所のそして創業の原点に立ち返り、TOUCH CLASSICがはじまりました。現在は国内外10店舗以上で販売されています。

また、職人がシリアルボウルを塗り上げる実演も披露しました。大臣から玉虫塗について「深い色味で美しいですね!」と嬉しい感想を頂いたところで、地元の銘菓 九重 で乾杯もいたしました。

当日は、内閣官房、宮城県庁、仙台市役所、沢山の方々のお力添えを頂き、大臣をおもてなしすることができました。皆様ありがとうございました。
そして、山口大臣やクールジャパン関係者の方々が宮城や仙台の「地方版クールジャパン」への見識を深めて頂き、日本そして東北の素晴らしさを世界に広める一助となることを願っています。

▽ 第4回 地方版クールジャパン推進会議について(内閣府 2014年10月25日)
http://www.cao.go.jp/minister/1409_s_yamaguchi/photo/2014-011.html

▽ <クールジャパン>宮城の食や工芸、世界に (河北新報 2014年10月26日付)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141026_12015.html